三重県紀宝町での活動報告

 

震災から半年が経ち、東日本大震災による緊急支援活動を行うために設立されたチームレスキューは宮城県七ヶ浜町で多くの現地のニーズに対応してきました。

その中で、20118月に発生した大型の台風12号は、三重県、和歌山県、奈良県に甚大な被害をもたらし、災害救助法が適用される程でした。その後間も無く、熊野川を挟み和歌山県新宮市の隣に位置している三重県紀宝町への派遣が決定しました。

 三重県紀宝町への派遣は全部で4回あり、第1陣では主に今後どのように派遣、活動をしていくか決定するための現場視察をしました。熊野川の氾濫により周辺の家屋は浸水し、その浸水により使えなくなった家財が道路脇いっぱいに出されておりました。また、土砂崩れによる被害も甚大でした。車や家屋は土砂に飲まれ、地盤が緩んだ為に沈下した家屋もありました。この世のものとは思えないまるで映画のような光景を目にした私は自然の恐ろしさを実感しました。

 第2陣では、川の氾濫による被害を受けた浅里診療所・浅里集会所の瓦礫撤去・清掃に従事しました。診療所では、机や診察道具が室内に散乱しており、窓ガラスはすべて割れ悲惨な状態でした。

そのような状況の中、チームレスキュー持ち前のチームワークを活かし作業を進め、荒れ果てた室内を綺麗にすることができました。一方、集会所の方でも床が全て泥で覆われ歩くのも困難な状況でしたが、ここでもチームワークを活かし、まず使えなくなった家財を外へ運び、そして泥をスコップと一輪車を駆使して一箇所に集めて土嚢袋に詰め、集会所は少し高台に位置してたため最後は全ての土嚢バケツリレーで下へと運びました。

 第3、4陣では、川に隣接する一軒の家屋での泥の掻き出し、排水路の作成を陣を跨いだ作業となりました。作業中に、雨により上流で土砂崩れが起こった為に退避する場面もみられ、そこが現在進行中の災害現場なのだと実感しました。

 そこでまた元の生活を取り戻そうとしている人がいます。危険な現場だけれど誰かがやらなくてはならない。それを実行できる体力・技術・経験を兼ね備えたチームレスキューがやらなければ誰がやるのだと、気持ちを引き締め作業を完了いたしました。

 こうして三重県紀宝町への派遣は終了いたしましたが、チームレスキューの活動はまだまだ終わりません。東日本大震災の復興支援を続けると共に、各地で起きた災害でのボランティアへのニーズに応えるために活動を続けていきます。

波多野